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BLOG & TODAY'S COLUMN

[ 2017年09月26日 07時00分 ]

ケネディVSニクソン

1960年9月26日、アメリカ大統領選挙において初めて候補者同士によるテレビ討論会が行われました。当時は共和党アイゼンハワー大統領の任期中で、現職の副大統領である共和党候補のリチャード・ニクソンと民主党候補のジョン・F・ケネディが計4回の討論を行いました。俳優ピーター・ローフォードの助言により丹念にメーキャップを施して濃い色のスーツを着こなし、持病の薬のせいで黒っぽい顔つきさえも日焼けしたスポーツマンのように精悍で力強く見えたケネディ、対するニクソンは薄い色のスーツをまとい、直前の病気からの病みあがりの為精彩に欠け、さらにはメーキャップを男らしくないと断ってしまいます。そしてスタジオのライトの熱さで汗を度々ぬぐうニクソンは人々に焦っている印象も与えてしまいます。同じ討論をラジオで聞いた人は議論の内容はニクソンの優勢と多くが感じましたが、テレビを見た人々はケネディの優勢と感じました。初回の討論からニクソン側もテレビ映り対策を講じますが、第1回目のテレビ視聴者は8千万人と言われ、回数を重ねるごとに視聴率もさがり、二人の最初のイメージがそのまま印象づけられる形となります。結果テレビ討論前のニクソン有利の支持率はテレビ討論後はケネディ有利に転じ、第35代目の大統領にはジョン・F・ケネディが就任します。