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世界の有名なダイヤモンド ~グレート・ムガールとオルロフ~
グレート・ムガールはタージ・マハルを建てたことで有名な、ムガール帝国皇帝のシャー・ジャハーンが所有していたとされています。1550年頃、ゴルゴンダの近くの鉱山で発見され、原石は787.50ctの重量があったとされています。しかし、このダイヤモンドは内部に多くのキズがあったために何度も研磨され、280ctしか残らなかったと言われています。形は卵を半分にしたような特殊な形にカットされました。その後、1739年のペルシャ軍によるデリー陥落により、グレート・ムガールやコー・イ・ヌールを含む皇帝の財宝はペルシャの手に渡りました。そして、形の似ているオルロフ・ダイヤモンドは、ロシアのオルロフ伯爵がクレムリン宮殿の財宝として皇帝に献上されたものとして知られています。このダイヤモンドはその形などから、グレート・ムガールではないかと言われていますが、現在も謎とされています。このオルロフダイヤモンドは、199.60ctの重量で卵を半分に切った形で皇帝の王笏にセットされ、モスクワのクレムリン美術館に展示されております。