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アニバーサリーイヤー④
その後のヨンカーダイヤモンドについて。LAZARE KAPLANによりカットされた12pcのダイヤモンドは、主なもので1番大きな125.35ct D VVS1 58面体エメラルドカット〝The Jonker Diamond I〟。2番目に大きなものは41.29ct エメラルドカット〝The Jonker Ⅱ〟唯一のマーキスカットは15.77ctで〝The Jonker Ⅷ〟とそれぞれ名付けられています。もともとこの原石は英国王ジョージ5世のもとへ贈られる予定でしたが、国王の死去により実現されていません。ひときわ大きな〝The Jonker Diamond Ⅰ 〟はペンダントに加工され数奇な運命をたどっていくことになります。1951年エジプトのファルーク1世FaroukⅠに売られましたが、クーデターにより彼は失脚し亡命してしまいます。しばらくこのジュエリーの所在は謎でしたが、その後はネパールのラトナ王妃が所有、1977年香港での内密に売買されのが最後の情報となっています。