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秋のお彼岸
みなさまおはようございます。
本日9月20日は秋のお彼岸入りの日です。
「お彼岸」とはよく聞きますが現在の日本ではお彼岸の文化自体が忘れられつつあり、あまり良く知らないという方も多いかと思います。
春と秋の年2回、春分の日または秋分の日を起点として前後3日ずつの計7日間をお彼岸と呼びます。
お彼岸というのは仏教用語で、
「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことによって煩悩を脱し、悟りの境地に達した世界(彼の岸)に到達する」という意味が込められてた言葉です。
仏教の教えでは西の方角は阿弥陀様がいる方角であり、極楽浄土の世界があるとされています。そして、私たちが住んでいる現実世界(此岸)と仏様の住んでいる世界(彼岸)が最も近くなる時期が春分や秋分にあたるため、春分の日・秋分の日を起点としたお彼岸には仏様(ご先祖様)にお祈りするようになったのです。
お彼岸にお供えして食べるものといえば「ぼたもち」や「おはぎ」を想像する方が多いと思います。しかし、「ぼたもち」と「おはぎ」の違いや、どちらを食べたら良いのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そもそも「ぼたもち」と「おはぎ」はもち米を蒸して柔らかくし、あんこをつつんだものですので同じ食べ物なのですが、春は牡丹の季節であることから春のお彼岸には「牡丹餅=ぼたもち」を、萩の季節である秋のお彼岸には「お萩=おはぎ」をお供えし、食べることになっているそうです。
西洋文化が日常生活に多く入り込み、こうした日本古来の風習が忘れられがちになってしまいますが、日々の忙しさを一旦休め、きちんとお参りしたいものですね。