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文学とダイヤモンド
熱海と聞くと言わずと知れた温泉地ですが、ダイヤモンドが登場する文学の舞台になりました。明治時代の尾崎紅葉による「金色夜叉」です。当初は新聞の連載小説でしたが、現在にいたるまで何度となくテレビドラマや映画に取り上げられて来ました。結ばれるはずの寛一とお宮の前に資産家の息子富山が現れます。その富山がカルタ大会の場面に大きなダイヤモンドのゴールドリングと共に登場する訳ですが、それまで日本では金剛石と呼ばれていたダイヤモンドが、この小説によりその名称が世間一般に広まったと言われています。熱海サンビーチにはお話のクライマックスシーンを再現した〝寛一お宮の像〟が小説の雰囲気を伝えてくれます。