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伝説のダイヤモンドカッター 6
戦争によって移り住んだ新天地プエルトリコの職人は、大変勤勉で手先が器用で、良質なダイヤモンドカッティングにとても向いていました。それもそのはず、プエルトリコは細かい作業で知られる綿花産業が盛んで、ラザールキャプランもその技術に期待していたのです。プエルトリコ工場の経営を軌道に乗せ、キャプランは再びニューヨークに戻ります。そして長男のレオと次男のジョージを会社に迎えることとなるのです。レオは日中は働き、夜は夜学に通って一生懸命勉強をしました。キャプラン家の未来はバラ色で、この先の不幸など想像もできないほど順風満帆な時代でした。