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未知の世界へ
1917年12月16日イギリスのサマセット州にアーサー・C・クラークは生まれました。映画「2001年宇宙の旅」の原作者で、20世紀を代表するSF作家として知られています。同時代のアイザック・アシモフ(ロシア 1920年生まれ代表作は「ミクロの決死圏」)、ロバート・A・ハインライン(アメリカ1907年生まれ代表作は「宇宙の戦士」後に映画化され「スターシップ・トゥルーパーズ」)と並びSF界の〝ビッグスリー〟と称されていました。クラークとハインラインは文通をしたりお互いの家を訪問するなど親密な交流がありましたが、アメリカのレーガン政権時における〝スターウォーズ政策〟について激しい口論となり、その後和解はしますが疎遠になってしまいます。一方クラークとアシモフは友好的なジャブの応酬を繰り返したと言いますから、お互いを良きライバルとして認識していた様子です。二人はアシモフ=クラーク協定という、第三者より最高のSF作家は誰か?と問われるとお互いの名前を挙げる協定を結んでいたとアシモフは記しています。後にクラークは70歳をすぎて、自らがホストを務め超常現象を検証するという「アーサー・C・クラーク 未知の世界へ」というテレビのドキュメンタリー番組にも携わっています。